2018-01-01から1年間の記事一覧

ランニング/自分が好きな自分

仕事を辞めたり同棲をはじめたり、いろいろと変化のあった年だったけれど、今年いちばんの収穫は何かといえば、ランニングと出会えたことだと思う。 とにかく今年は最初から、自分自身を健康な状態にすること、元のように戻すことに努めていて、精神的な部分…

無職の才能/酉の市

日記を書くのを忘れていたわけではないんだけれど、めずらしくばたばたと忙しい日が続いているうちに気がついたら12月になってしまった。毎月1回は日記を書こうというささやかな目標をひそかに立てていたのにな。 この頃少しずつ仕事を請けるようになった…

朝顔/台風の次の日のこと

台風が通り過ぎた翌朝、ベランダで朝顔がめちゃくちゃになっていた。他の植木は夜のうちに室内へ入れておいたけど、朝顔だけはツタを手すりに絡ませていたから避難させてあげることができなかった。今年の夏は暑すぎて、暑さの盛りの8月までは一向に花が咲か…

十四の秋

秋はさびしいから嫌いだと彼女が言ったとき、私はそれが嘘だとすぐにわかった。もう冬服に変わっていた冴えない制服を少しでもましに見せようと、短く折ったスカートでもたついた腰回りと緩めたネクタイと第二まであけたボタンと背中に背負ったサブバックが…

十月十日/気分の振り子

もうかれこれ10ヶ月切っていないのだから当然なんだけれど髪が伸びた。ずっと散髪をしてくれていた妹が去年留学してしまったのと、体調を崩して以来美容院へ足が向かないのが重なって、もう何年も耳下で常に切りそろえていた髪の毛が、気づけば鎖骨のあたり…

2018夏/自転車図書館阿波踊り

夏がとても好きで、だから暑いのもわりと好きなんだけれど、そんなわたしでもちょっと参ってしまうくらい今年の夏は暑い。暑いというかもはや熱いという感じで、これはたしかに命の危険があるよなというお天気がもうずいぶん続いている。 台風も多くて、1週…

夏の思い出

夏になると思い出すのは通学路、プールの後のぼわんとした脳みそとまだ乾いていないのか早くもかいた汗なのかよくわからないけれど濡れている髪の毛、下を向いて歩くと顎から水滴がぽたぽた落ちてアスファルトに濃い染みを作る。顎に来る前の源流はどうやら…

夏の準備/青梅のにおい

6月に食べたものを6月のうちに更新しようと思っていたのに7月になって早半月が過ぎてしまった。もう今更だしと迷ったけれど、記録しておきたいので書くことにする。 と言いつついきなり5月の写真。恋人が作ってくれたナポリタン。こってこてのケチャップ味。…

青嵐/筋トレ

梅雨だというのに東京の週間天気予報にはひとつの傘マークもない。ここ数日は夏日が続いていて、まだエアコンこそ入れていないけれど掛布をはぐくらいには夜中まで気温が高い。昨晩からは強風が吹き荒れ、今もまさに南風に吹かれて洗濯物のシャツやズボンが…

風待月/梅雨の花

気圧の変化に体調が左右される性質なので梅雨はあんまり得意じゃない。それなのに6月という月をそこまで嫌悪していないのは、今の時期に咲く花を好んでいるからなのだと思う。何よりその花々は道端で見かけることが容易いものが多くて、だからちょっと近所…

三社祭/しょっぱさつめたさ

昨日と一昨日の二日間、浅草の三社祭を見学してきた。三社祭、とにかくたくさん神輿が出ている。祭りの間はあの界隈どこを歩いていても必ず神輿にぶつかるし、ぶつからずともお囃子と掛け声がどこの角に立っても聞こえてくる。何度見てもにぎやか、活気と熱…

四月の風/春の遺影

四月のうちにもう一度日記を書こうと思っていたのに五月になってしまった。土手に行って、たくさんの花を見たからそのことを書こうと思っていたのに。思っていたのに、すでにわたしの心はすっかり五月の中にある。ほんの数日前の写真が、ずいぶん遠い景色に…

引越し/ベッド

はじめてiPhoneからこのブログを書いている。二年暮らした部屋から明日引っ越す。住民票はもう移してあるし、諸々の手続きも済んでいるのであとは人間と荷物の移動だけ。引越しに際して、二十年寝ていたベッドを処分した。もともとは子供用の二段ベッドの一…

枝垂桜/春うらら

この前の日曜日に浅草伝法院の庭を散策してきた。浅草へはしょっちゅう行っていたけれど伝法院の中に入ったのははじめて。庭と同時に寺宝も公開されていて、どちらもゴールデンウィークまでの期間限定らしい。もったいない。 枝垂桜が満開。樹齢はどのくらい…

山菜/去年の梅酒

春の食べ物といえば山菜。ギョウジャニンニク、ふきのとう、ノビル、タラの芽、せり、あさつき、ウドやうるいなんかも、この時期はちょっと大きいスーパーマーケットへ行けば手に入る。だけど陳列棚にパッキングされて置かれたそれらは、ほんのちょっとの量…

山頭火/悪あがき

ぬるくつよい風が季節の頁を捲って、今日は啓蟄。 最近、電子書籍で種田山頭火を読んでいる。もともと「草木塔」が好きで、先日偶々kindleで全集を見つけたので購入した。「ぐうたらの呑兵衛」と自ら称すように、大酒呑みでだらしがない印象の彼だけど、物乞…

五時過ぎの電車/バグ

満員電車を避けたくて、この頃は五時過ぎの電車で出勤している。とは言え五時過ぎでも人は乗っている。空いてはいるけど座れはしない。それでも鞄を肩にかけたまま、つり革につかまってリラックスできるくらいのスペースはじゅうぶんにある。乗っている間は…

春になれば/スーパーブルーブラッドムーン

相変わらず毎日寒いけど、日だけは確実に延びている実感があるのが救い。冬の底、春の兆しの梯子がようやく降りてきたような気持ち。春になれば何もかもがいい方向にいくような、根拠のない思考。春になれば、春になれば、春になれば。 先週の皆既月食。スー…

チキンドリア/幽霊の夜

東京にも雪がつもった昨日、昼過ぎには退勤して、まだ空いている電車に乗った。十四時くらい、雪が激しくなりはじめた頃だった。自宅のある駅まで帰って、家のそばのカフェで熱いレモネードを飲んだ。体調の関係で、年末からカフェインを極力摂らないように…

チューリップ/『ムーンライト』

花屋にもうチューリップが出ていて、まだまだ遠いと思っていた春の背中が見えてきたようで嬉しくて、思わず一輪購入した。 チューリップの可愛さは大人になってからわかった。昔はそこまで好きじゃなかった。色のわりにはそっけない花だなと思っていたから。…

正月休み/書き初め

年末年始の休暇も終わって今日から仕事。ちょうど一週間の休みだった。 祖母が上京しているので、大晦日と元日は実家で過ごした。大晦日にはみんなでカニ鍋を食べ、元日はお節とお雑煮、それから書き初めをした。もはや恒例となった我が家の書き初めは、各々…