胃薬/擬音

息をするのもしんどいくらい暑い日が続いたかと思ったら、大雨が降ったり肌寒い日がきたりして、来るか来るかやっぱり来ないかとのろのろ台風に気を揉んでみたりして、気まぐれな天候に振り回されて右往左往している毎日。

待ちに待ちたる夏休みもすぐそこ、なのに体調が芳しくない。天候に振り回されたツケなのか、いやこれはツケではなくて弊害か、冷えたビールが飲みたいのに胃薬ばっかり飲んでいる。

ベランダでほとんど打っ遣るようにして育てているカポックは、毎朝じょうろで水を与えているんだけれど、この季節は水がぐんぐん土に浸透していく様が見ていて気持ちが良いくらい。ぐんぐん、ごくごく、ぐびぐびと、あっという間に水を干す。もちろんそんな音はしないけど、漫画の一コマに描くのであれば、そういう擬音を書き添えたい。

エアコンの効いた室内で痛む鳩尾をさすりつつ、ビールへの欲求が駄々洩れの、擬音フォントを夢想している昼休み。