改元/SNSのハードル

改元しましたね。
平成になったときはまだたぶん歩いてもいなかったのでもちろん記憶にないんですが、今回みたいな改元の仕方ってとてもいいんじゃないかなと思った次第です。
崩御のしんみりムードで執り行うより、こういうハッピーな空気で変わった方が幸先良いよね。お正月感。

恋人が連休飛び飛びで仕事が入っているのでわたしもそれに合わせて遊んだり休んだり仕事をしたりしています。
連休終わったらまとめて写真あげたいなー。
写真も撮るだけ撮っておくよりこういうとこにできるだけ記録しておきたい。

最近はじめてwebで小説を公開するということをしています。
というかこんだけ長いこと小説書いてて今までやったことないんかいって話なんですけどやったことないんですよね。本当の本当にマジのマジで。
それで、そういうwebで公開してる人ってだいたいSNSも連携させたりしてるんだけど、今それをやるか悩んでいます。
SNS、難しいアンド面倒くさいという気持ちがどうしても先に立ってしまう。

 まあそれはそれとして、webではじめて作品を公開してみて、思った以上に好評で、とてもうれしいというのが実感です。
ずっと一人でやっていたから、こうして目に見える形でリアクションがあるとこんなにモチベーションが上がるのかと思いました。ものづくりあるあるなんでしょうかね。
webだから読みやすさと面白さを重視していて、そういうことを考えながら書くのも楽しい。今後も頑張るぞ。

元気っちゃ元気/ローディーデビュー

全然更新できていませんでしたがわたしは元気です。
自分よりも忙しそうな人が多い中ちょっと言い訳としては憚られますが、忙しくて更新できていませんでした。
ペースをつかみつつまたちゃんと更新していこう。ブログを書くのは後で自分が読みなおしたいからというのが一番の理由なので、読みなおせる分がないのはさみしい。

最近は仕事をすこししたり、その勉強をしたり、所属学会のドタバタに巻き込まれたりしています。小説のほうは今年から、今までとは違う系統にチャレンジしたりしています。まだ色んな迷いもあるけど、少なくとも今年に入ってからは小説を書くことがまた楽しくて楽しくて仕方ない気持ちになっていて、それは本当によかったな嬉しいなと自分では思っています。

あと先週ついにロードバイクを買いました。現時点で人生最高額となるキャッシュでのお買い物。昨日さっそく80キロほど走ってきたけどまだ慣れなくて首が痛い。はやく乗りこなしたい。

そして東京はいつまで寒いんだ。今年の桜は春の陽気を知らないまま散っていくのか。

インフルエンザ/快走

元旦に実家へ行っただけで今年のお正月はどこへも出かけなかった。
一緒に暮らしている恋人が元旦の夜から発熱して、翌日念のためにと行った病院でインフルエンザの診断がくだったので昨日まではずっとその看病をしていた。
看病をしていたといっても別にご飯を作るくらいで特に何もしていなくて、わたしはパソコンを開いたり本を読んだり走ったりいつも通りに過ごしていた。だからお正月らしさはなかったけれど、いつも通りに過ごすのはやっぱりとても落ち着くし、もともとインドア派なのであちこち出かけるよりはこうして家で好きなことを一人でやっているのがわたしはいちばん好きなんだろうなと再確認した。
そういう意味ではとてもいいお正月だったと思う。あんなにずっと一緒にいたのに、免疫があったのか偶々なのか、今のところわたしは感染していないようだし。
天気も良くて久しぶりの大型連休だった恋人は、どこへも行けずにかわいそうだったけれども。

今年の抱負は「快走」。趣味も仕事も人間関係も、自分が快いと思えることを優先して走りぬくぞ。

ランニング/自分が好きな自分

仕事を辞めたり同棲をはじめたり、いろいろと変化のあった年だったけれど、今年いちばんの収穫は何かといえば、ランニングと出会えたことだと思う。

とにかく今年は最初から、自分自身を健康な状態にすること、元のように戻すことに努めていて、精神的な部分はもちろんだけれど、体力づくりもかなり意識して行っていた。健全な精神は健全な身体に宿るというのは真理とまでは思わないけれど、一理あると思っている。だから春ごろから筋トレをして、その一環としてランニングも始めた。

始めたと言っても最初は2キロも走り続けることができなくて、自分の体力のなさに驚いた。筋トレよりもランニングに本格的に力を入れ始めたのは夏の終わりから。筋トレの片手間で3キロ走っていたのからだんだん距離を伸ばして、今では10キロくらいなら平気で走ることができるようになった。10キロ以上はまだ挑戦したことがないから、来年の課題。

体調を崩してしまってから、自分が何もできないこと、かつては難なくできていたような当たり前のことができなくなってしまったこと、そういうことばかりに直面して自尊心がごりごりと削られて、あまり考えても仕方ないとはわかっていても、できることがない分ひとりで考え込む時間ばかり増えてしまい、自己嫌悪と自己憐憫の悪いループから抜け出せなくなっていた。

何もできない、何もできなくなってしまったということは、わたしにとってはものすごくつらかった。これまで生きてきて、たいていのことは特に問題なくこなせるほうだった。少なくとも自分ではそう思っていた。恥ずかしい話だけれど、たいていの物事は、何なら他人より器用にやってのけられる方だと信じて疑わなかった。今まで何かの壁にぶつかるたびに、「他の人にできてわたしにだけできないことなんてそうそうないんだ」「わたしならできるはず」と自分を鼓舞することで生きてきたのに、そうして自分を守り励まし立ち上がらせてくれていた装具が、一瞬で粉々に砕けてしまった。

自分に自信がある自分が好きだった。その自信があるから恐れずチャレンジしたり、戦えたり、転んでも起き上がることができていたのに、その自分がどこにもいなくなってしまった。自己肯定だけでここまできたのに、自己を否定することしかできなくなって、そういう自分が大嫌いでまた否定を繰り返す。わたしなんかよりつらい思いをしている人はたくさんいるのは百も承知で、こんなことくらいで大げさだと言われても本当にそうねと頷くしかないんだけれど、はっきり言って生きているだけでつらかった。自分を好きでいられないなら、そんな自分で生きていく意味なんてないと思った。

2キロ走れなかったとき、最後まで走れるようになりたいと思った。そう思ってから数日で、2キロを立ち止まらず走ることができるようになった。1キロずつ距離を伸ばして、10キロ走り続けられるようになった。タイムもどんどん良くなった。最初は8分/㎞のペースだったのが、今では6分/㎞で走っている。脚の形も変わってきた。走るために必要な筋肉がついて、足首からふくらはぎ、太もものラインが直線ではなくてきれいな曲線を描くようになった。走れるようになっていくこと、数字がそれを記録として提示してくれること、鏡に映る自分の姿が日に日に変わっていくこと、それはすごく自信になった。何もできないわけじゃない、と思わせてくれた。わたしは10キロも走れるし、きっとこれからもっと走れるようになる。

秋からアプリを使って計測をするようになって、今日の時点でランニング総距離は187キロ。来年も月70キロ~80キロくらいを目安に走ることを続けていければいいと思っている。30歳にして、一生続けたい趣味ができたことがとてもうれしい。

とにかく足を動かし続けていれば前には進むし、昨日走れなかった距離でも今日は走れるかもしれないし、変化するためのいちばん着実な方法は習慣だと知った。来年は、また自分が好きな自分で生きていけるわたしになりたい。たとえそれが前とは全然別のわたしでも、前よりずっと好きになってあげられればいいと思っている。

無職の才能/酉の市

日記を書くのを忘れていたわけではないんだけれど、めずらしくばたばたと忙しい日が続いているうちに気がついたら12月になってしまった。毎月1回は日記を書こうというささやかな目標をひそかに立てていたのにな。

この頃少しずつ仕事を請けるようになった。最近はネット環境さえあれば在宅で仕事ができるのでありがたい。ありがとうインターネット。今はまだ助走期間としてお手伝いやアルバイト程度のものだけど、来年からは本腰を入れて一人分の食い扶持くらいは稼げるようになれればいいと思っている。奨学金の返済も残っているし、人間生きているだけでお金がかかる。

そういえばすこし前に会った友人が、「無職には才能が要る」という話をしていて、その才能と言うのはつまり「無職でいても焦らず不安にならず暇に殺されることもなく、楽しくのんびり暮らせるか否か」ということらしい。不安になることがないかと言えばうそになるけど、「焦らず」「暇に殺されることもなく」という点においてはわたしはかなり素質があるなと思った。本当はできればずっと働きたくない。ギブミー不労所得

 

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今年も行った浅草酉の市。フリーランスになるのだし、商売繁盛を祈願。

鬼がお腹抱えてひっくり返るくらい、来年の計画をきちんと立てるのが今月の目標です。

朝顔/台風の次の日のこと

台風が通り過ぎた翌朝、ベランダで朝顔がめちゃくちゃになっていた。他の植木は夜のうちに室内へ入れておいたけど、朝顔だけはツタを手すりに絡ませていたから避難させてあげることができなかった。今年の夏は暑すぎて、暑さの盛りの8月までは一向に花が咲かなくて、残念がっていたら9月に入り過ごしやすい気温になったとたんに急に次々開花した。まだまだたくさん蕾をつけていて、今日は何個咲いているかなと朝起きるのが楽しみだったのに。

 

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新しい朝の連続テレビ小説が始まった。主演女優も俳優さんも、好感を持っている人なので楽しみにしていた。お弁当作りの合間にそれを見る。いつもより遅い時間の出勤の恋人を送り出してから、シーツを洗濯する。久しぶりの快晴。枕も干す。昨晩の風雨で汚れた窓ガラスを拭く。ついでに網戸もきれいに掃除。冬が来る前にやろうと思っていたお風呂のカビ取りをする。エプロン部分も外して徹底的に磨く。防カビ燻煙剤の買い置きを忘れていたことに気がついて自転車で駅前の薬局まで買いに行く。ついでになくなりそうだった粉末プロテインを買う。燻煙剤を焚いている間に昼食、お弁当に使ったツナマヨの残りをトーストに載せて食べる。ほかに残っていたブロッコリーと塩昆布も混ぜて一緒に載せる。スーパーマーケットへ夕飯の買い物に行く。今夜はカレーライスにすると前日から決めていた。秋鮭の筋子が出ていたので購入を迷うが今日のところはやめておく。帰宅して読書。カレーの下ごしらえ。下ごしらえをすませて米を研いでから、少しだけ走りに行く。18時過ぎ、外はもう真っ暗だった。日が落ちるのが早くなった。いつも走る土手のコースは街灯があまりなくてほぼ足元が見えず怖かった。怖かったせいかタイムは良かった。でも今後はもう少し明るい時間に走りにこよう。3キロ走って帰宅。シャワーを浴びてカレー作りを始める。カレー作りにはビールを入れる。200mlしか使わないので残りの300mlを飲みながら作る。煮込んでいるあいだにもう一本飲む。できあがったカレーライスを食べながらAmazonプライムビデオで映画を見る。ジャズマンの映画。面白そうだったけれど何となく今日の気分に合わなくて30分ほどで見るのをやめる。食後に読書。22時ごろ恋人が帰宅。風呂上がりにビールを飲んでいる恋人とつらつら喋る。読書。日記を書いて0時過ぎには就寝。

十四の秋

秋はさびしいから嫌いだと彼女が言ったとき、私はそれが嘘だとすぐにわかった。もう冬服に変わっていた冴えない制服を少しでもましに見せようと、短く折ったスカートでもたついた腰回りと緩めたネクタイと第二まであけたボタンと背中に背負ったサブバックが滑稽だった私たちは、同じ色のついたリップクリームを塗っていた。細くした眉毛の下、二重まぶたに生えたまつ毛の先を見つめるように、彼女は上手に黄昏を演じて見せる。薄い唇が好きだった。薄くてきれいな形の唇が、わざとらしく持ち上ったり下がったり、歪んだりするのをずっと見つめていたかった。どこかで聞いたことのある軽薄な言葉や流行りの歌詞のような安っぽい憂鬱がそこからこぼれて、それが陳腐であればあるほどにぞくぞくした。「そう思わない?」と訊かれた私は、何の迷いもなく「そうだね」と答える。踏みつけられた枯れ葉が音を立て、足を離すと千切れてばらばらになっている。幾度かそれを繰り返し、私たちはまた明日ねと手を振り合う。