正月休み/書き初め

年末年始の休暇も終わって今日から仕事。ちょうど一週間の休みだった。

祖母が上京しているので、大晦日と元日は実家で過ごした。大晦日にはみんなでカニ鍋を食べ、元日はお節とお雑煮、それから書き初めをした。もはや恒例となった我が家の書き初めは、各々今年の抱負と干支を書くのが決まり。いったん始まると皆ほとんど半日近いあいだ、ずっと筆に墨を滴らせ半紙を替えて書き続ける。習字なんて普段やらないからこれが結構疲れるんだけれども、それは集中して何かをつくりだしているとき特有のとても心地いい疲労感。さすがにそれだけ長いこと筆を握っていると、最初よりはずっと様になったものが最終的にできあがる。わたしの今年の抱負は「萌芽」。

年末年始の、みんなが浮足立っているような雰囲気が好きだ。一年が終わりまた始まる、なんて人間が勝手に決めた区切りなだけなのに、それに託けて家族で集まったり、いつもよりちょっといいもの食べたり、おめでとうと言い合ったり。12月31日が1月1日に変わったところで何か大きな変化があるわけなんてないのに、それでもそれを新しいものとして歓ぶ慣習。その慣習に意味なんて本当は無いとしても、その歓び自体がとても意味のあることだと思う。

みんなが健康で、明るく楽しい一年になりますように。