しんどさに慣れる/ハムスターの同意

毎日ほんとうにしんどい。一日が60時間くらいに感じる。ついこの前まで当たり前にできていたことができなくなってしまったこと、それによってこれまで楽しみだったことがこれからの苦しみに変わってしまったこと、何よりそういうすべてが外的要因からそうなっているのではなくて、自分に理由があるのだということがつらい。

でも毎日こんなにしんどいけれど、これからも一生こんな風にしんどくいられるわけではないということを、わたしは経験によって知っている。人は慣れる生き物だ。良くも悪くも、どんな状況にも心境にも、人はかならず慣れていく。だからこのしんどさにもいずれ慣れる。慣れてしまえばこっちのものだ。その時は見てろよこの野郎という気持ち。だから今は耐えるしかない。折れないように、屈しないように、ひたすら辛抱する。やれることをやる。やり続ける。辛抱しながら挑戦する。挑戦し続ける。それが肝要。好転のチャンスはかならずやってくる。今日はこんなにしんどくたって、明日はどうだかわからないんだから。

「明日はもっといい日になるよね」

これはとっとこハム太郎というアニメで、ハム太郎の飼い主の女の子が決まって最後にいうセリフ。無邪気といえば聞こえはいいけど、いかにも都合のいい、あまりにも楽天的で、無責任なセリフ。でもあれは真理なのかもしれない、とも最近思う。それを自己完結ではなくて、他者(ハムスターだけど)に対して言ってのけてしまうところもいい。いかにも漫画的だと白けてしまう一方で、その行為によってあのセリフの強度は増す。まだ来ていない、だから誰も知らない明日という絶対的な可能性。そのことの断定と、促される同意。

明日はもっといい日になるよね。

その通り。